爪の変化は何らかの病気の可能性があります
爪に白い筋が入った、爪が分厚くなったなどは単なる加齢によるものであると簡単に片づけられてしまう場合があります。ですが、爪はほとんど老化することがありません。ですから、爪に何かしらの変化が起こった場合、まずは爪水虫をはじめとした病気を疑ってみるべきです。
また、爪水虫だけでなく水虫に似た症状を起こす皮膚病もあります。水虫に似た症状を起こす皮膚病で代表的なのが「掌蹠膿疱症」(しょうせきのうほうしょう)です。この病気は難治性でよくなったりわるくなったりを繰り返します。この症状もまるで水虫のようです。
膿疱という膿がたまったも小さなぶつぶつしたものが足の裏や手のひらにできます。やがて皮膚はがさがさになりはがれ落ちます。このほかにも、カンジダ症やしもやけなども水虫と勘違いされる場合があります。
水虫や爪水虫は若くてもある程度の年齢の方でも男女に関係なく誰でも患ってしまう可能性がある皮膚病です。多くの場合いきなり爪水虫から始まるのではなく、それまでに他の場所に水虫を持っていることがほとんどです。ですので、爪が白癬菌に侵される前に対処すべきですし、爪水虫になってしまった場合でも、早く治療を始めるほど早く治ります。
自分は水虫を持っているという方は特に爪の変化には注意しておくようにしましょう。そうしないと、他の水虫が治ったとしても爪にいる白癬菌が再び治った場所に侵入してきます。なかなか水虫が治らないという理由に爪水虫がなっている場合もあるのです。