気付かないうちに進行している爪水虫
爪水虫は、初期ではあまり目立った症状がありません。爪に白い筋が入ったり、爪の先が白っぽくなったりしますが、かゆみなどはあまり伴ないません。ですので、水虫を患っていらっしゃる方でも、爪水虫になってしまっていることに気付かないことだってあるわけです。
また、足の水虫がなかなか治らないという場合、足白癬以外にも爪水虫も患っていて、爪と足の間で水虫菌が行ったり来たりしている可能性もあります。足の水虫になって一年以上経過すると、約六割ほどの方は爪水虫も併発しているので、努力しているのに水虫が何度も再発してしまうという方は、爪水虫も疑ってみる必要があるかと思います。
爪水虫の初期症状は爪の白い筋や爪の先端が白く、あるいは左右が白くなったりすると書きましたが、これは爪水虫の感染経路に関係していて、爪は固くできていますから、爪の表面からではなく周りから感染していくためです。時間が経過すると、爪の周りから侵入してきた爪水虫が爪の下まで侵入していきます。
爪水虫の症状が進んでいくと、爪が厚くなってボロボロになっていったり、最初は白っぽく変色していた爪が黄色くなっていったりします。爪が変形してしまうこともあり、変形により爪が皮膚に食い込んでしまい、激しい痛みを感じることもあります。こうなってしまうと、歩行にも影響することが懸念されます。たかが水虫とあまく見ていると、大変なことになってしまいます。
いずれにしても、水虫や爪水虫は、ひどくしないため、再発させないため、あるいは家族にうつしてしまわないために根気よく完治するまで治すということが重要です。治療を行っていると白癬菌の力は弱まります。薬剤を使って治療しているとしないとでは、家族にうつしてしまう確率もちがってくるのです。