蜂蜜の歴史
人間が蜂蜜を利用し始めたのは紀元前にさかのぼり、およそ2万年も前からだといわれています。蜂蜜を採取する目的で、最初に養蜂を始めたのはエジプトだといわれています。エジプトの壁画には養蜂が行われている絵が描かれてあるといわれています。また壁画は象形文字で描かれていますが、ミツバチの象形文字もあるそうです。このころのエジプトでは、養蜂の目的は蜂蜜を食べるためだけでなく、傷の手当てなど治療薬として利用するためでもあったようです。
他にもスペインなどの国の壁画などに養蜂の絵が描かれており、これらのことから、蜂蜜は世界最古の食物だといわれています。
養蜂はこのような歴史を経て現代に受け継がれてきたわけですが、その間には養蜂の方法が変わっています。古代から行われている旧式養蜂と19世紀頃から始まった近代養蜂です。旧式養蜂とは自然にできている蜂の巣から、直接蜂蜜をとってくるだけのものです。近代養蜂とは人工的にミツバチを飼育し、ミツバチの巣を作らせ、そこから蜂蜜を採取する方法です。近代養蜂は歴史が浅いので、養蜂の歴史の大半は旧式養蜂で行われていました。