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普段何気なく食べている蜂蜜。実は、古くから人類によって利用されてきた歴史ある食べ物なんです。その蜂蜜には色んな種類があり、色んな利用法、知識があ ります。また健康や美容にもよく、ダイエット食品などとしても知られています。しかし、国産蜂蜜は国内の養蜂業の衰退により減少しています。
そんな蜂蜜について、知っておきたい知識などを紹介しています。  


蜂蜜を知るの新着情報

蜂蜜は安全か

蜂蜜を食べる上で最も気をつけなければいけないのはボツリヌス症です。ボツリヌス症はボツリヌス菌によるもので、腸の中に入り込み毒素を出して発症します。この病気は消化器官の未発達な乳幼児に起きる可能性が高く、一歳未満の乳児に蜂蜜を与えないようにしなければなりません。一歳をこえると消化器官の発達とともに、腸内にたくさんの菌が成長し始め、ボツリヌス菌が住めない状態になるので、ボツリヌス症にならなくなります。
蜂蜜には白く固まることがありますが大丈夫なのでしょうか?それは結晶化している状態で、花粉等が中心になり固まります。結晶化は温度が下がったときにおこるので、温度を上げてやると結晶はなくなります。自然に温めてもよいのですが、すぐに使いたい場合には湯煎にかけてあげるとすぐに戻ります。ここで注意してほしいことは温度を上げ過ぎないようにすることです。温度が上がり過ぎると、はちみつの品質に影響をあたえてしまいます。
この結晶化は花粉を取り除かないままの天然蜂蜜の特徴なので安心できます。しかし加工蜂蜜の場合は製造工程の中で花粉を取り除く作業が行われているので、結晶しにくくなっています。

日本の天然蜂蜜

天然蜂蜜はミツバチによって自然に作られた蜂蜜を直接取り出したもので、まさに「天然」そのものです。しかしそんな天然はちみつは加工蜂蜜に比べて値段が高く流通量が少なくなっています。「天然」なら高いのは当たり前だろう、と思うでしょうが値段が高いのには理由があるのです。
先ほど述べた通り、天然蜂蜜は流通量が少ないので、日本で売られている蜂蜜は大半を加工蜂蜜が占めています。ではなぜ天然蜂蜜よりも加工蜂蜜のほうが多く流通しているのでしょうか?
理由は日本の養蜂を行う環境に関して問題があります。日本は高度経済成長以来、めざましい発展をとげてきました。もちろん成長をとげることにより都市は大きくなりますし、自然は減少していきます。すると養蜂を行える環境といえる場所が徐々に狭まれて、養蜂を行う場所は山奥などに限られていき、後継者も減り、天然蜂蜜の値段は高くなっていきました。それとは逆に、外国からは安い値段ではちみつを輸入することができます。なので天然蜂蜜よりも加工蜂蜜の方が消費者にとって手に入れやすくなり、日本の市場には加工はちみつが多く流通してしまうという結果になってしまったのです。

蜂蜜の歴史

人間が蜂蜜を利用し始めたのは紀元前にさかのぼり、およそ2万年も前からだといわれています。蜂蜜を採取する目的で、最初に養蜂を始めたのはエジプトだといわれています。エジプトの壁画には養蜂が行われている絵が描かれてあるといわれています。また壁画は象形文字で描かれていますが、ミツバチの象形文字もあるそうです。このころのエジプトでは、養蜂の目的は蜂蜜を食べるためだけでなく、傷の手当てなど治療薬として利用するためでもあったようです。
他にもスペインなどの国の壁画などに養蜂の絵が描かれており、これらのことから、蜂蜜は世界最古の食物だといわれています。
養蜂はこのような歴史を経て現代に受け継がれてきたわけですが、その間には養蜂の方法が変わっています。古代から行われている旧式養蜂と19世紀頃から始まった近代養蜂です。旧式養蜂とは自然にできている蜂の巣から、直接蜂蜜をとってくるだけのものです。近代養蜂とは人工的にミツバチを飼育し、ミツバチの巣を作らせ、そこから蜂蜜を採取する方法です。近代養蜂は歴史が浅いので、養蜂の歴史の大半は旧式養蜂で行われていました。

蜂蜜の種類

アカシア:アカシアは日本で一番ポピュラーな蜂蜜の種類です。色は淡い褐色で日本人が好きな淡白な味なところが人気です。

そば:鉄分・ミネラルなど含まれている蜂蜜で、貧血によいとされます。ただし、そばなのでそばアレルギーのかたはアレルギーが発症する可能性があります。

菜種:その名の通り菜の花から取れる蜜でできた蜂蜜です。特徴としては常温でも結晶してしまうところです。

マロニエ:マイルドな味で品のあるにおいがします。日本ではトチの木と呼ばれています。

みかん:普通に食べられているみかんと同じように、蜂蜜でもみかんの柑橘系の風味があります。日本で一番多く生産されているはちみつです。

りんご:これもみかんと同じで、よく食べられているりんごと同じような味が蜂蜜にもします。みかんの次に生産が多い蜂蜜です。

レンゲ:色もにおいも薄い蜂蜜です。日本では好まれていますがほとんどが中国産です。

クローバー:世界で一番生産されている蜂蜜の種類です。ヨーロッパの方で人気のある蜂蜜です。

コーヒー:コーヒーのにおいがとても強く、コクのある蜂蜜です。コーヒーの好きな方なら好まれる蜂蜜ではないのでしょうか。

タイム:ハーブの一種で、においはハーブのようにさわやかな感じです。

ラベンダー:これもハーブの一種で、フランスでよくみかけられる蜂蜜です。

ローズマリー:これもハーブの一種です。やさしい甘みで滑らかな味がします。

ブルーベリー:ブルーベリーと同じように酸味と甘みがあって、やや濃い色の蜂蜜です。

マヌカ:ニュージーランドにしか生えず、しかも自生する木の蜂蜜です。このマヌカ蜂蜜は驚くほどの抗菌力を持っており、ピロリ菌を殺す作用があります。また、風邪や怪我などのときにも使えるすごい蜂蜜です。

ライチ:中国原産で有名なフルーツであるライチの花の蜜から取れる蜂蜜です。
栗:日本人が好んでは食べない蜂蜜で、日本にはあまり見られません。この蜂蜜は渋い味と臭みがあり個性的な味で、好き嫌いがはっきり分かれる蜂蜜です。

普通は一種類(微量だけ多種類が入っているものもある)の花の蜜だけで蜂蜜を作りますが、いくつもの種類の花の蜜を混ぜて作られた蜂蜜などもあり様々な種類があります。

蜂蜜ができるまで

蜂蜜はミツバチが集めた花の蜜で出来ています。というのはみなさんご存知のことでしょう。でも花の蜜というのはそんなに甘いものなのでしょうか?
実際のところ花の蜜には糖分はそんなに含まれておらず1割ほどなので、そんなに甘くはありません。糖分の他の成分はほとんどが水分で出来ています。では、なぜ蜂蜜はあんなに甘くなるのでしょうか?
理由はミツバチが花の蜜を集める工程の中にあります。ではその工程について説明していきます。まず、ミツバチは花の蜜を吸った後、蜜袋といわれる袋の中に溜めます。蜜袋に入れるとミツバチの消化液の成分であるインベルターゼという酵素が、花の蜜をブドウ糖や果糖に分解するので糖度が大きくなるのです。しかしこの時点ではまだ、蜂蜜ほどの糖度は得られていません。なのでこうして作った蜜をミツバチの巣に持っていき、部屋の中へと保存します。すると巣の中はミツバチたちでいっぱいなので巣の中の気温は高くなっており、部屋の中に入れられた蜜の水分が少しずつ減って、糖度の高い「蜂蜜」となるのです。
私たちが日ごろ食べている蜂蜜は、ミツバチたちが汗水たらしながら働いて必死で集めて作ったもので出来ているのです。

天然蜂蜜と加工蜂蜜

蜂蜜には天然のものと加工されたものの2つがあります。天然蜂蜜とは蜂の巣から出る蜂蜜をろ過し、いつも食べているような「蜂蜜」の状態にしたものです。この天然蜂蜜はろ過されているだけなので安心してたべられますし、蜂蜜が持つ本来の味を味わえるのです。
さて加工された蜂蜜はどうなのでしょうか?加工蜂蜜とは加熱などによって加工された蜂蜜のことです。しかし加熱をすることでにおいや色を消すだけでなく、栄養までも取り除いてしまいます!その栄養には、ビタミン、ミネラルなど重要なものばかりでどれも
もったいないかぎりです。そんな風に加工されている蜂蜜を私たちは食べたり、調味料に使ったりしているわけです。
昔の日本には天然蜂蜜はほとんど無く、加工された蜂蜜ばかりが市場に出回っていました。しかし現在では蜂蜜の専門店など天然蜂蜜を扱う店などもでてきていて、天然蜂蜜を食べることができる機会が増えています。それもこれも天然蜂蜜が健康に良いものだと理解され人気が高まってきたからでしょう。
このように天然蜂蜜と加工蜂蜜とでは、風味の違いだけでなく栄養や健康にも関わっていたのです。

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